2021/12/20-12/26

博論を提出した。
既発表の論文をベースにしてるとはいえ、二つの論文をマージして、章割りを組み替えて、追加実験して、いろいろ書き足して、英文校正に出して、推敲して、なかなか長い戦いだった。
二つの論文をマージして書くかあ~と重い腰を上げたのが八月の頭なので、かれこれ五か月くらい作業をしてた。
(一応誤解の無いように書いておくと、提出用の博論を書くのに五か月かかったのであって、内容自体はD1から三年かけて取り組んでいる)
指導教員が以前ぽろっと漏らしていた「博論は自己満足」というのが、本当にその通りで、こだわろうと思えばどこまででもこだわれるし、かといって時間と気力は限られてるのでどこかで見限らないといけない、その塩梅がかなり難しかった。
あとは年始に論文の発表会があって、そのあと最終審査が通れば博士号に手が届く。
課程博士なので最終審査で物凄い攻撃にあうことは無いと思うけど、ちゃんと準備してしっかり終わらせたい。

そういえばうちの大学には、審査をしてもらった先生に博論を製本して渡すという文化があるらしい。
となると、主査副査合わせて5部製本する必要があり、こんなにたくさん製本するのかという気持ち。
実家、親戚(奨学金の保証人になってもらってるので感謝を込めて)にも渡すとすると全部で10部くらいかなあ。
所属してる大学の製本事情とかを何も知らないので、誰か知り合いに聞かないと。

研究費をもらってる領域の小ミーティングみたいなのがあり、同じ研究費を取ってる似た分野の人たちとアドバイザーとで意見交換をした。
僕にとっては初めての研究費なので、ここから頑張っていこうと思った。
来年からは企業所属になるけど、引き続き研究費とかは応募して、最前線のちょっと後ろの方を走れるようにしたい。

年末までに数本の査読を終わらせる必要があったので、さっそく先週手に入れたクアデルノを使って読んでいた。
やっぱりディスプレイライトが無いぶん目が疲れないのですごくいい。
あと、クアデルノはモノクロ表示なので、図をモノクロ対応で作成してない論文があるとすごく嫌な気分になることも分かった。
モノクロで読めないという事は色覚障害がある人には理解が難しいという事なので、そういう点もしっかり配慮して論文を書いてくれという気持ちになった。
僕は色の判別はしっかりつくけど、赤とか黄色とかの眩しい色がすごく苦手なので、多少は色やデザインの配置には日頃から気を配ってる。
最近はカラーPDFでバンバン色を使って図を作る研究者が多いけど、頼むからモノクロでもわかる図を作ってくれとお願いしたい。

査読とかの年内の仕事は大体12/28くらいに締め切りが集中してたんだけど、先週今週はかなり頑張ったので、今週中にすべての仕事が片付いた。
出来るだけ日和って余裕を持たせたスケジュールを組む癖が功を奏した。
まあ、年始にもたっぷり締め切りが集中してるので、これからは年始に向けた仕事が始まるんだけど。
年末年始は実家に帰ろうと思ってるけど、書類仕事は沢山溜まってるので冬休みの宿題が多い。

クリスマスだったので、自分へのプレゼントという事でディスプレイとかPCスタンドとかを数万円分買って、自宅の作業環境を完璧状態にした。
あと、自宅にはずっと壁掛け時計が無かったので、新しく買って設置した。
連続秒針が動き出すと、なんとなく淀んでいるように感じた部屋の中の時間が流れ出すような感覚があった。
学部生のころまではかなり時間に対する強迫観念があったんだけど、修士で奈良に行って以降はずいぶん時間を気にせず過ごすようになっていた。
また来年から社会人としてちゃんと時間を守る必要があるので、部屋に時の流れを汲み入れて、少しずつ体を慣らしていこう。

11月くらいに思い付きで加入したiDeCoの設定をやっと終わらせた。
銘柄とかは正直言って良くわからないので適当に数字を見て買って、今後少しずつ勉強しようと思う。
しかし、未来への漠然とした不安に蝕まれると未来にマイルストーンを建てたくなるのか、こういうやや面倒くさい手続きが近い未来に発生するイベントを見切り発車で申し込んでしまう。本当に悪い癖。
修士時代も、修論を書く間際になっていきなり二輪の教習所を申し込んだりして、頭が悪いとしか言いようがない。
未来の自分が結果的に対処出来てるから良いものの、もうちょっと先を考えてくれ。
一方で、こういう瞬間的な勢いのおかげで博士課程とかに進めてるので、長所として持っておきたくはある。
自分との付き合いが一番難しい。

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