2022年まとめ

いろんな事があった2022年。
大人になったなあと思うことがたくさんあった。

振り返ってみると、なんか忙しかったぞくらいの印象しかないけど、よくよく考えると人生がすごく動く一年でもあった。
ざっくりと、何が起きたのかを振り返ってまとめておく。

博士号を取った

二十歳くらいのときから見ていた夢が、今年やっと叶った。
手にしてみると何という感想も無いけれど、人生の物語の章が明らかにひとつ閉じたなとう感覚がある。
博士号というものを大きめのマイルストーンに設定して人生を走っていたので、燃え尽きのような、やりきった感とやることがなくなった感の2つの気持ちを持っている。

キャリア的な目標を達成することで、次の目標を考えないといけなくなった。
ゴールテープを切ったはいいが、次はどこに行けば良いんだろうと迷子になっているような感覚。
また人生についてしっかり考えないといけないなと思いつつ、この一年をふらふらと過ごしていた。

博士課程を卒業したときは、多少のお気持ちがあったけど、まあ振り返ってみれば大変だったの一言でまとめられる。
博士号を取るにあたっていろいろなものを犠牲にしてきたけど、それについてインターネットに陳述できるほど気持ちの整理はできていない。
また数年たってからぽつぽつと思い出を話し出すんだと思う。

会社員になった

熊はレベル27で学生から会社員に進化した。
とある日系企業の研究員として、ちまちまと仕事をしている。

一応新卒社員ということで、学部卒や修士卒の人たちと一緒に新人研修を受けたりして、年度初めは若い空気に触れられていた。
なんというか、久しぶりに文系大学生たちのノリみたいなのに当てられて結構楽しかった。
一方で、四大卒の人達に比べると自分は5年も歳をとっているので、ギャップみたいなのを感じることもあった。

新卒研修後はするするっと研究の部署に配属されて、会社員として研究をするようになった。
これまで学生として大学で研究していたのとは随分雰囲気が違くて、色々戸惑ったり楽しんだりしている。
やりたい研究ができているかと言われると、それはNOなんだけど、それなりに大きい会社だから実験とかのスケールも大きくできるのがありがたい。
突然意味不明な仕事で忙しくなったりするのも、会社だな〜という感じがして良い。

最初のうちはエンジン全開で会社のために頑張るぞ〜!みたいな感じだったけど、最近は適度に手を抜けるようになった。
学生の頃とは違って、常にエンジン全開である必要はなく、要所要所でしっかり成果を出すのが大事だなと思った。
力を入れる必要がないときは、時間を作ってのんびりしたり、自分でやりたい研究を進めたり。
学生の時とは違って、複数の仕事が並行で走るようになったり、突然優先度MAXの仕事が差し込まれたりするようになったので、自分でちゃんと時間を管理しないと行けない。
研究だけやってればよかった学生時代とは、随分雰囲気が変わったなと思う。

いつまで今の会社にいるかわからないし、いつまで企業研究員をやってるかもわからないけど、とりあえず30歳くらいまでは頑張ってみようと思う。

オンラインの音楽イベントに曲を投稿した

無色透名祭というオンラインのイベントがあって、そこにボカロ曲を投稿した
オンラインイベントに曲を出すなんて久しぶりなので、ウキウキになってしまった。
そういえば昔は結月祭っていうイベントに曲を出したりしてたな〜とか思い出しつつ、それも10年近く前かとぼんやりする。

社会人になって、自分の時間を作って趣味を続けるのがまた一段と難しくなった。
住んでる部屋は壁が分厚いわけではないので、限られた時間にギターをジャカジャカ鳴らすのも憚られる。
昼間とかにベースとかギターをちまちま弾いてるけど、大学生とか高校生のころに比べたら全然下手くそ。
それでも、使える時間を使って少しくらいは曲を書き続けたいな。

本職が研究員で、論文を書いたり講演をしたりと不特定多数の人目に触れて何らかの評価を受けることが年に何度かある。
そのせいで、承認欲求とか目立ちたがり的な欲求が仕事で満たされてしまう。
そうすると、誰かに聞いてほしくて曲を書くみたいなモチベーションが綺麗サッパリなくなってしまって、アウトプット系の趣味を続けづらくなってしまう。

こういうときに、今回みたいなイベントが有ると、それだけで曲を書くぞというモチベーションになるので良い。
来年はなんらかの音楽をコンスタントに出せるようにしたいな(毎年言ってるなこれ)。

大学で授業を持つようになった

会社の上司の紹介で、とある大学で講義を持つようになった。
プログラミングに関する講義の非常勤講師なんだけど、久しぶりに教育ができてとても楽しい。

もともとは英語教員になりたくて教育学部に通っていた。
色々あって情報系に進んだけど、結局こころのどこかで教育に関わりたいなと思ってた。
博士号を取ったらどこかの大学で非常勤講師をやりたいと思ってたけど、まさか一年目から担当できるとは思っていなかったのでラッキー。

国立大学の非常勤講師は給料がとってもとっても安いんだけど、個人的には教育に関われているという楽しさのほうが(今は)強い。
毎回講義資料を作ったり、演習問題を作ったり、言い回しを考えたり、授業を組み立てて試してみるって本当に楽しい作業だよね。

こういうことを言うと、じゃあ大学教員になればいいじゃんと言われるんだけど、それはちょっと違うんだよね。
研究費を自分で取らないといけないとか、自分の実績的には給料が微妙なポストしか無いとか、不安な部分が多い。
それなら、今みたいに企業に務めながら、非常勤で教育に携わっている方が楽しくて良い。

いつかはちゃんと大学教員になりたいと思ってるけど、それがいつになるかは分からない。
今は、大学教員になりたいと思ったときにキャリア的な不足がないように、研究実績とか、教育実績を着実に積むのが大切だと思ってる。

車を買った

車を買った。
これは結構大きな買い物で、エイヤで買うには勇気がいる代物だった。

車を買いたいなというのはずっと言ってたんだけど、初めてのボーナスをつぎ込んでなにか大きい買い物をしたい!という勢いで購入まで行ってしまった(他にも、いくつか背中を押すような出来事が有った)。
学生の頃にコツコツためてたお金も使ってるので、また貯金を形成し直さないと。

納車されたのが年末ギリギリだったから、2022年の出来事として書くのはどうかと思ったけど、多分この経験が来年に大きな影響を与えると思ってる。
むかし、初めて原付を買って以来バイクにどんどん倒れていったので、同じような雰囲気を感じてる。

結局、ずっと憧れていた外車を中古で買うことにした。
いま買わないと、このメーカーの車を外で見かけるたびに後悔する気がしたから。
そういう、将来的な人生の後悔の種を取り払うという意味では、安い買い物だったと思う。
心の余裕を買うというのは、大人の特権なのかもしれない。

人生が進むと大きな買い物をする機会が次々に発生すると思う。
冠婚葬祭だとか、家だとか、育児だとか。
今回車を買うという経験は、なんとなく、それらの一歩目を踏み出したなという感覚がある。

博士課程を終了して学生の身分が終わり、会社員になったという意味でも、人に物を教えるようになったという意味でも、ちょっと大きい買い物をしてみたという意味でも、大人になった一年だった。
来年はもうすこし、未来について考えられる大人になりたい。

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