夏に学部生のインターンがあって、そのメンバーたちが研究を続けてくれたおかげで論文が一つ書けそう。
とにかく、研究テーマに向き合って、サーベイして、実装して、結果を見て、分析して、議論して、論文を書いて、という研究の1サイクルを体験してもらいたかったので、なんとか一つの着地点に辿り着けそうで良かった。
このインターンの指導は本当に学びがあった。
複数の学生から構成されるチームに対してアドバイスする必要があったので、一人の学生と向き合うときとは違った難しさがあった。
学生間の議論をしっかり刺激したり、ある程度仲を取り持ってあげたり、バランスを取ってあげたり、干渉しすぎない程度にうまいこと立ち回りたいと思っていた。
が、どこまでうまく行ったのかはよくわからない。
幸いなことに、学生たちは修士の進学先としてうちの大学も候補に入れてくれているみたいなので、もし受験してくれるなら応援したい。
日本の大学で客員のポジションをもらってから、中東の国から「あんたの指導下で研究したい!」みたいなメールが大量に届くようになった。
そのほとんどは、内容が使いまわしっぽいし、何なら自分の肩書や専門すら間違えていることもある。
できるだけ返信してあげたい気持ちはあるんだけど、やっぱりスパムっぽい印象が拭えず、今のところ特に自分だけに宛ててしっかり書いてるなと思うメール以外は無視してる。
それでも、返信したっきり何も連絡が来ないなんてこともザラなので、もう全部無視したいなという気持ちもある。
特定の国の特定の大学だけから一気にメールが届く時期もあって、なんか学部指導の一環で「進学候補に問い合わせメールを送ってみよう!」みたいな教育がされてるんじゃないかと勘ぐってしまう。
なんというか、せめて肩書くらいはちゃんと調べて書いてくれと思う。
日本のプロジェクトに参加してる関係で、日本時間で9時から始まる会議に出る必要があった。
こっちだと朝の四時なので、三時半起きとかになってしまう。
大規模なプロジェクトだと、日本時間の朝じゃないと打ち合わせ時間が取れなかったりするので、UAEに住んでるとかなり厳しい時間帯になってしまう。
自分が主務でやってる肩書とは別の肩書で話さないといけない会議だったから、変に遅刻とかもできないし、(当然)気合をある程度入れないといけないし、結構しんどかった。
できるだけ、この時間帯の打ち合わせとか発表は回避したいな。
前に行ったハリー・ポッターのシネマコンサートの特典で、アブダビでやってるハリー・ポッター展(Harry Potter: The Exhibition)の割引クーポンを貰っていた。
せっかくなので、知り合いの日本人たちとわらわらと遊びに行ってみた。
大体5000円くらいのチケットだったんだけど、値段と釣り合うかと言われると、まあ、う〜〜ん、という出来だった。
撮影で実際に使われた小物とか衣装が見れたり、ハリーの階段下の部屋再現が見れたりと、映画関連のグッズを実際に見れたのはとても良かった。
ただ、展示が全体的にちゃっちいのと、アクティビティみたいなのがしょぼめなのとで、全体的な満足度は中の上くらいだった。
常設の展示じゃないから、新しく設置した展示のクオリティに期待するべきではないと思うんだけど、それにしてももうちょっとどうにかならんか、というのが目立ってしまっていた。
まあ、ポジティブな面もネガティブな面もこみこみで、良い体験だったとは思う。