そういえば、塾講師をやっていたという過去がある。
教育学部で英語勉強してるのに、なぜかずっと国語の講師として戦ってた。
まあ、糾弾しようと思えばいくらでも愚痴や小言が出てくるんだけど、それは実りのないことなので。
塾講師を二年間やって得たもの
・プレゼン能力
これは本当に身につくよ。
塾業界がアルバイトを誘惑するときによく使う文句だと思って、疑ってる人も多いと思うんだけどこれは信じていい。
具体的には、
人前で話すことへの抵抗感の払拭
微妙なところをごまかす能力
伝えるべき情報の抽出能力
の三点が、少なくとも身につくと思う。
子供(中学生)相手に自信を持って話せるようになると、相手が大人になってもプレッシャーをあんまり感じなくなる。
全体的に自分に自信が持てるようになると思う。
・電話対応能力
アルバイトが保護者さんからの電話を受けるって意味わかんないんだけど、なんか電話には出ないといけなかったのでついた能力。
別に大学出て社会人になったらみんな付く能力なので特筆すべきでもないかも。
・友人
おなじ塾講師仲間として、学科内で集まった数人の友人は本当にいい友達。
おそらく一生付き合っていくんだろうなという大学の友人は、みんな(元)塾講師っていうバックグラウンドを持っている。
・金
そこそこもらえる。
でも労働時間で割ると、最低賃金を下回る。ぶっ飛ばすぞ。
・心を無にする方法
チラシを折ったり、生徒に配布する授業に関係のないプリントを束ねたりと、紙を扱うことが多い。
なので、ひたすら心を無にして折り続けたり、ソートし続けたりっていうスキルが身につく。
これも、なんでアルバイトが(しかも無給で)やらなきゃいけないのかって話なんだけど、まあそれは別の話。
・ブラック企業とはなんたるかという経験
言ってしまえばブラックバイトなわけで、塾全体もブラックなわけよ。
塾長も、その下についてる社員もみーーーんな洗脳されてるので、本当にやばいって感じだった。
人にシェアできる話としては、「社員と同じ責任を要求してくるバイトはブラック」ってところかな。
なんでアルバイトが季節講習の動員人数を気にしないといけないんだ、とかいろいろ言いたいことはあるけどね。
でも、こういった経験を大学生のうちにできたってのは大きなアドバンテージだと思う。
なんなら、ブラックバイトっていうワードがバズる直前まで働いてたので、一番ヤバイ時期を一番ヤバイ職種で経験してたんだと思う。
これから塾講師になろうって思ってる人を見かけたら全力で止めるけど、それなりに得られるものはあるよっていう、フォローっぽい記事。