今週はずっと出張で中国の蘇州にいた。
行きの便は大変上手な着陸で快適だったんだけど、着陸前の数分間がものすごく低空飛行で怖かった。
過去に経験したことがないくらい低い場所を長く飛んでいて、大丈夫…?という感じだった。
空港の周りに背が高い建物がないから、ギリギリまで高度を落としていたんだろうか。
PVG(上海浦東国際空港)に到着後、電車を乗り継いで蘇州へ。
これが4時間くらいかかる大変な行程で、だいぶしんどかった。
上海→蘇州の間は高速鉄道に乗る必要があるんだけど、予約した電車が来るまで一時間くらい駅で時間を潰したりしていて、早くホテルに着きた〜いという気持ちでいっぱいだった。
出発前に心配していたAliPayの懸念は全く問題がなくて、中国国内に入ってからはしっかりと使えていた。
駅にある食事処で牛肉麺を注文して、おそるおそるAlipayを使ってみたら、すんなり通って安心した。
(なんなら、買い物からタクシーまでありとあらゆる決済や予約がAlipayでできて、面白い体験だった)
VPNも普段使ってる会社のもので問題なさそうだし、なんとか生きていけそう。
牛肉麺は、思った以上に牛肉がほろほろでおいしかった。
あと、アブダビの中国系スーパーでよく買ってる茶πっていうフルーツティーが現地でも売っていて、ちょっとした感動があった。
会場最寄りの高速鉄道の駅についたあとは、タクシーでホテルへ。
これがまた大変で、タクシードライバーが全く英語を話せない。
最近の出張はアメリカが多かったから、なんとなく出張先では英語が通じるだろうと思いこんでた。
とりあえず自分のスマホでマップを出して、ホテル周辺まで連れて行ってもらった。
タクシーのおっちゃんは何かずっと自分に対して文句を言っていたけど、何を言っていたのかはわからなかった。
多分、中国語くらい話せるようになってから来いよとか、そういう感じのことを言ってたんじゃなかろうか。
ホテルも英語が通じなかった。
マリオットホテルがオペレートしてるっぽい宿を押さえて、さすがにホテルは英語通じるだろうと思ってたけど、フロントのお姉さんもかなり英語が怪しかった。
チェックインのやり取りだけは定型文で覚えて使ってくれてるみたいなんだけど、ちょっと質問をすると???という反応だった。
予約したホテルにはフィットネスジムがあるから、そこは登録しなくても使えるの?と聞きたかったんだけど、通じず。
予約サイトのFitness Gymという英語を見せても???という反応で、翻訳アプリで「健身馆」と見せてやっと通じた。
日本でも、英語で必死に話し続けてる観光客と、日本語でなんとか説明し続ける日本人という構図をよく見るけど、まさにその中国バージョンを自分自身がやることになってしまった。反省。
過去に出張で行った国の人達は、なんとな〜く英語が通じて、簡単な英単語+ボディランゲージでなんとかする、という感じだった。
一方で今回の出張では、英単語一つもわからない(ワン・ツーすらわからない)というレベルのことが多くて、衝撃的だった。
ただ、英語が通じないというのは、英語文化にあまり影響を受けていないとうことだし、中国の文化的な世界と堪能できるんじゃないかなと期待できる点でもある。
蘇州の宿泊していたエリアの町並みはかなり現代的で、みなとみらいとかに近い雰囲気だった。
車もたくさん走ってるし、スクーターは完全に無法地帯だった。
信号機で車と人は止まるけど、スクーターだけは無視してるという感じ。
本当に、スクーターだけ道交法が無いのか?という状態。
Youtubeでフードデリバリーの人たちがスクーターをかっ飛ばして稼ぐという動画を見ていたけど、まさにそうした人たちが頑張って走りまわっていて、恐ろしい空間だった。
気温や植生、空気感はかなり日本に近いなと思った。
まあ、普段住んでるのがアラブだし、少しでもアジアの東の方に行けば日本っぽい〜と思ってしまうのかもしれない。
あと、アラブに比べてトイレの便器の位置が大小どちらも低い。不思議だ。
中国出身の知り合いが多いので、事前に聞いていた美味しい料理(上海蟹とか、白身魚とか)を堪能していた。
一緒に研究している中国人の学生さんが同じ学会に来ていたので、おすすめのレストランを教えてもらったりもした。
紹興酒?につけたエビとか、カニとか、色々と淡水の幸を堪能させてもらった。
中国の料理というと、四川料理みたいな過激なものを思い描いていたけど、蘇州はかなり日本人好みの味付けだと思う。
きのことか淡水魚の出汁が効いたスープとかが多くて、ホッとする味、というかんじ。
特にキノコ料理は絶品で、中国人におすすめしてもらったキノコ鍋のお店が最高だった。
ただ、町中はずーっと八角かなにかスパイスの香りが漂っていて、常に胸焼けしていた。
食べ物が美味しい一方で、胃をフレッシュに保ち続けるのがなかなか厳しい街だなと思う。
蘇州のメイン的なエリアも、何度か訪れて探索した。
雅な運河の景色を楽しんだり、雨の庭園を楽しんだり、街そのものが楽しくて良かったな。
アラブだとありえないくらいの人口密度も、あ〜東アジアだなあという感じで良かった。
(あと、半年ぶりに雨を感じられたのも良かった)
宿泊エリアのそばには湖もあって、湖畔をぼんやりと散歩するのも良い時間の使い方だった。
寒すぎないくらいのちょうどよい気温で、素晴らしいロケーションだったと思う。
国際学会では、ソーシャルイベントっていう形で現地の劇とか音楽を披露してくれる事が多い。
今回も色々中国の出し物を楽しめたんだけど、特に変面が見れたのが嬉しかった。
ずっと長崎の変面を見に行きたいな〜と思っていたので、思わぬタイミングで生の変面を見れて感動していた。
イベント中他の人達と話していたんだけど、変面が始まるやいなやステージの方にすすすっと姿を消す不審な人間になってしまっていた。
変面といえばこの曲だよねという曲もしっかりかかっていて、とても良かった。
せっかくフィットネスジムがあるホテルを借りたので、滞在7泊くらいのうち3日は走っていた。
蘇州の町並みを見下ろせる絶景スポットにランニングマシンが置いてあって、随分と気分が良かった。
最近は継続して走れる距離も伸びてきて、キロ7分以下のペースで30分は余裕で走り続けられる。
ここから12月にかけて少しずつ実際に走る距離を伸ばして、アブダビマラソンで参加する10キロを軽々走れるようになりたいなあ。