2023年まとめ

惰性と決断の2023年だった。
研究員として会社に入って、だらっと仕事をして、本当にこのままでいいのか…?いや、いいのかもしれない…?はたして…?と悩んでいるうちに、一年が終わってしまった。
人生についても、惰性で続けていた趣味だとか、その他のなんやかんやだとか、このまま変化なしで歳を取って良いんだろうかと悩んでいた。

(詳しくはまだ書けないけど)大きな決断をした

悩んだ末に、一つの大きな決断を下した。
が、このアカウントは多くの知人に知られているため、残念ながら詳細をインターネットに書くことはまだできない。
半年くらいしたら、ある程度書くことができるだろうし、ブログにいろいろと書くことになると思う。
その時になったら、また見に来てほしい。

この決断に伴って、他に停滞していた人生のあれこれも動き始めることになりそう。
どれも決断しただけで、話が流れる可能性はあるけど、きっと2024年は人生の一つの節目になる可能性が高い。
三十路の熊に立ち止まって悩む時間など無いのだ。

車を買って色々なところに行った

昨年末に車を買ったので、関東のあちこちにドライブに行った。
ドライブは自分ひとりのこともあれば、同僚や家族を連れて行くこともあった。
人と一緒に遠出するなんてこれまで殆どなかったので、すごく新鮮な経験がたくさんできた。
バイクだと天候に影響されて遠出の予定を立てにくいけど、車ならほぼ問題ないし、事前に宿を取って遠出するのも簡単。
バイクで行ってみようかなと思ってた遠出リストのほとんどを、車で消化することができた。

バイクの方ももちろん楽しんでいて、友人とインカムを繋いでツーリングに行ったりもした。
一日中人と一緒に話しながらバイクに乗るなんて、これも経験がなかったので、とても楽しかった。
人々がツーリングにハマる気持ちがよく分かる。

これまでどこにも書いていなかったけど、購入した車は中古のメルセデス・ベンツだった。
昔からセダンがすごく好きで、(理由は覚えていないけどなぜか)初めて自分で買う車はベンツがいいと思っていた。
ここ10年くらいのCクラスの顔が本当に好きで、バイクですれ違うたびにいいなああ〜〜〜〜と思ってたので、昨年中古での購入を決断した。
これは結果的に大正解で、憧れを手に入れることは大きな幸福に繋がった。
憧れを憧れのまま放置するとこじらせてしまうので、手が届く範囲で(今回の場合は結構年数のいった中古で)、一度所有してみるのがよい。
大きな買い物だったけど、長年の夢を一つ叶えた達成感は大きいものだった。

セダン型の車はどんどん無くなっていて、ずっと気になっていたフォルクスワーゲンのパサートも終売になってしまった。
つぎの車を選ぶとき、どんな車がレパートリーにあるだろうか。
意地でもセダンに乗り続けたいが、家族が増えたりすると現実的な選択をせざるを得ない場合もあるだろうな。

自由に使える車が手元にあるので、家族全員(父母妹私)で箱根旅行に行けた。
妹が大学生のうちじゃないと旅行に行けないと思ってたのと、父が病気をして以来、親が元気なうちに旅行に行かねば!と思ったので、良いタイミングだった。
もともと旅行に行くタイプの家族ではないし、祖父母家に家族揃って行かなくなってからは遠出すらしなくなっていた。
たまには(旅行とまでは行かなくとも)少し遠いところに一緒に行く予定を作ったほうが良いと思う。

生成AIが流行したおかげで忙しかった

言い方が悪いが、猫も杓子もChatGPTでずいぶんと忙しくさせてもらった。
自分が関わっている研究分野の技術が一般に浸透するのは大変よろしいことで、仕事が今後増えてくれるのはありがたい。
これで3年は食いっぱぐれることは無いと思う。
ただ、いわゆる大規模言語モデルの開発に対してはあまり興味がなくて、やりたくないのに大きなプロジェクトに突っ込まれて馬車馬のように働かされるという現状がそこそこしんどい。
できれば生成AIのブームからは少し距離を取っておきたかったんだけど、大きな会社に務めてる関係で、逃げること叶わず大波に巻き込まれてしまった。
これはどんなにうまく立ち回っても避けられなかっただろうな。

ただ、悪いことばかりではなくて、結果を見れば良いこともたくさんあった。
おかげさまで、社外の方とも色々議論することができて、顔は広くなったと思う。
色々な方にお世話になったし、一緒に分野を盛り上げるために協力していくというのはとても良いことだと思う。
願わくば、もうちょっと今回の波に乗って論文が出せたら良かったな。

会社で、会社の仕事としてやってる研究は、入社以来ひとつも論文になっていない。
これはアカデミアで活動し続けたいという自分のキャリアパスを考えると、良いこととは言えない。
生成AI関連の仕事のばたばたで、論文執筆とか新しい研究に手を付ける時間と心の余裕が作れなかったな。反省。

対外的な発信に力を入れていた

2023年はあまり研究できなかったけど、社外に向けた発信には随分力を入れたと思うし、実を結んだとも思う。
シンポジウムの運営では会場を駆けずり回ったりして、それなりに分野の盛り上がりに貢献できたと信じている。

他にも、とある省庁でやってるイベントに出て、学生向けに色々話たりした。
その様子がYoutubeで流れたりして、それなりに名前を売ることに成功したと思う。
こうやって、自分自身をブランディングしていくことで、思い描いたキャリアパスを進めるような環境を整えていきたい。

あと、偶然にもテレビのインタビューに答えて、ゴールデンタイムに放映されるという珍事もあった。
全然研究とか関係ないんだけど、とあるお店の新作メニューに対する感想が少し使われていた。
テレビに写ったのは初めてなので、面白い体験だった。
(自分のシーンが使われるとは思ってなかったので見てないし、録画も無いので、放送されてたと噂を聞いただけなんだけどね)

昇格した

年度が変わるタイミングで、会社での等級が一つ上がっていた。
2年目でいきなり上がるのは結構珍しいらしいんだけど、昇格したあとくらいのお給料をもらってないと正直言ってやってられない。
もしこの昇格がなかったら、夏には会社をやめていたと思う。
全体的に生成AI周りで忙しかったし、このタイミングで少しでも給料が上がってたのはラッキーだった。
この調子で、他の研究員にもたくさんお金をあげてほしい。

母校で講義をした

母校のうちの一つ(博士で通ってた大学)で、1コマだけ講義を持った。
自分の専門分野に関して100分しっかり喋ったんだけど、これが結構楽しかった。
普段は別の大学でプログラミングの講義をやってるんだけど、こっちは別にプログラミング自体に興味がないので、教育重視の資料作りにしてる。
一方で今回の1コマの講義は、自分が興味を持ってる自分の専門分野についての内容だから、資料を作ること自体がすごく楽しかった。
それだけではなくて、AI分野の未来に向かって何を考えないといけないのかとか、どうなっていったら面白そうかとか、熱を持って話すこともできた。
学生時代に、なんか講師が興奮しながら喋ってるな…と冷めた目で見ていたことがあるけど、まさにその興奮状態にある講師に自分がなっていた。
こういう体験を、自分が博士を取った大学で経験できたのはよい機会だった。

昨年末のChatGPT云々以来、一気に生成AIにかき乱される時代が始まった。
始まったというか、AIの動乱にいきなり一般人が巻き込まれるようになった。
今後もAI関連は怪しいキュレーションサイトとか、自称専門家とかの発信に世の中がかき乱されると思う。
僕としては、そういった社会現象に対して何かできると思っていないし、何もするつもりはないんだけど、AI分野で博士を取った一人の研究者として誠実な振る舞いを心がけたいなと思っている。

今後ともどうぞよろしくお願いします。

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