2024/06/03-06/09

アブダビ2週間目。
家を探したり、こっちに住むための書類手続きをしたりしていた。

こっちで生活するには、Emirates IDというマイナンバーカードみたいなやつが必要。
このカードがないと身分証明ができず、家を借りたり、銀行関連の手続きをしたりといった重要な処理が何もできない。
銀行の口座の開設は、大学のネームバリューのおかげかスムーズに進められたんだけど、キャッシュカードの受取ができない。Emirates IDがないので。
せっかくAramex(日本で言うクロネコヤマトみたいなやつ)がホテルまで持ってきてくれたのに「せめてIDの申請受付用紙がないと規約上渡せない」と言われ、帰してしまうことになった。

IDの申請手続きは、雇用側である大学がやることになっているので、事務をつついて申請を出してもらった。
大学の事務方は全体的にやる気がないのと、そもそも人数が少なくて回っていないという雰囲気があり、「銀行の書類受け取れないから早くしてくれ!!!」と理由をつけてつつかないと動かない。
日本の事務職は働きすぎだと思うし、こっちののんびりした働き方のほうが良いとは思うけど、自分の手続きが滞るのは嫌なので、積極的に声をかけて処理を進めてもらう必要がある。
こっちに転職する前に、Offer Letterの処理が闇に消え去ってしまった経験があるので(担当者が休職+大学の採用システムが変わったタイミングだったらしい)、面倒でもガンガン連絡した方が良い。

先週の土日に内見してきた物件の中で、一番良さそうだった物件をもう一回見てきて、部屋を抑えてきた。
前回内見したときよりも上の階で同じ間取りの部屋を抑えられたので、満足している。
ただ、新築で準備中だから入居のタイミングが2週間後くらいになるのと、初期不良的なハズレを引いたら嫌だなあという気持ちがある。

物件を抑えるためには、前金を支払う必要があるんだけど、これが大変だった。
IDが無いと銀行振込ができない(キャッシュカードも上述の問題で受け取れない)ので、銀行振込とか現金振込での支払いが不可能。
仕方ないので、自分の口座からそれなりの大金をキャッシュで引き落として、物件を紹介してくれたエージェントの口座経由で振り込んでもらった。
信頼できるエージェントだとは思うけど、さすがに持ち逃げされるのが怖かったから、ATMで操作してるのを隣でじっと見ていた。
こっちのATMは、覗き見防止用の画面加工みたいなのがなく、普通に隣からでも画面が見えてしまうのが良くないな。
とにかく、無事に支払いも済んで、なんとかアブダビでの住居を確保した。
後は無事に入居できるようになるまで待つだけ…と信じている。

この物件は、家賃の支払いが年4回の分割で、すべて小切手で支払うことになっている。
日本にいると小切手なんて全然使わないから、小切手のブックを申請して、自分でサインして、とすべてが新しい体験だった。
こういうのは知見が深まるので良い体験。
ずっとAgentが「チェックブックを用意しろ」みたいなことを言っていて、チェックってなんだろう…と思っていた。
Chequeか!と気づくのに一晩かかるくらいには、全然馴染みがなかった。

大学は入国してから2週間ぶんのホテルを用意してくれている。
だいたいIDの申請が終わるのに2週間かかるので、まあこれくらいの期間というのはわかる。
が、一般的にはIDが手に入ってから住居を探して、少し待ってから引越が完了するので、どう考えて2週間じゃ足りない。
(自分の場合は、かなり無理を言ってID無しで話を進めてもらって、ギリギリのスケジュールで家を抑えた)
というわけで、追加で2週間くらいの延泊を申請したんだけど、これがまた手続きが進まない。
本来のチェックアウト日の3日くらい前から「延泊したいんだけどどうしたらいい?」って聞いてるのに、全然まともな返信がなかった。
結局、チェックアウト前日の朝になって「明日から宿がないから早くして!!!」みたいなメールを送ってやっと、「上長の承認もらってね〜」と連絡があった。それ3日前に言えただろ、という気持ち。
なんだかんだで事務さんに手続きをしてもらって延泊できることになったので、まあヨシ。

いま泊まってるホテルは5つ星のホテルで、一泊あたりの金額見たらたまげてしまった。
大学の人事側が支払ってくれるのは最初の2週間だけで、延泊分は自分が所属するチームの予算から出すことになってるらしい。
もっと適当なホテルに移動しても良かったんだけど、同じホテルで大丈夫だったんだろうか。
これまでと同じ部屋を使える事になったので大変助かってるんだけど、ちょっと後ろめたい。

そういえば延泊の手続きのためにホテルマンと話してて気づいたんだけど、今回の宿泊では1日3枚まで洗濯物が出せるらしい。
全然気づいてなかったから自分で洗ってたんだけど、Tシャツとかの大きめの洗濯物はサービスで洗ってもらったほうが断然良い。

処理が進まないと言えば、キャッシュカードを配達してくれるAramexも、何度連絡しても全然再配達してくれなかった。
電話で約束した時間に来なかったので、ネットのチャットサービスで時間を再指定して、これも来なかった。
こっちが時間指定してるならまだしも、相手が指定した時間に来ないのはすごいよなあ。文化が違いすぎる。
別に来れるときに来てくれればいいんだけど、こっちはホテルの部屋でずっと待ってないといけないので、ストレスではある。
最終的に、三回くらい電話して「今日来るんだな?本当に今日来るんだな?言ったな?」みたいな確認をして、やっと荷物を受け取れた。
もう宅配じゃなくて、支店まで自分で荷物を受け取りに行ったほうがいいな。

IDの申請に必要な手続き(指紋とかのスキャン)をするために、アブダビの中心地域まで行った。
有名な大きいモスクもちらっと見えて、ここがアブダビの本来の姿か…という気持ちになった。
このモスクも、ある程度生活が落ち着いたら観光に行ってみよう。

あと、IDの申請関係で、現地で撮影した写真が必要になったんだけど、写真スタジオの支払いが現金のみでとても困った。
キャッシュカードがまだ無いから引き出せないし、日本円をもって歩いてないから両替もできないし、完全に詰んでしまった。
ちょうど大学のそばのスタジオだったから、同じ部署の日本人に連絡して助けてもらえたんだけど、これがもし遠いところにいたらヤバかった。
キャッシュレス文化だから完全に油断してたけど、多少は現金を持ち歩くようにしよう。

日本に縁がある人たちで、韓国料理屋に行った。
アブダビに来てから初めてお酒を飲んで、陽気に過ごさせて貰った。
ただ、お酒を飲むのが数週間ぶりだったので、お腹がやや不調になってしまった。
やはり酒は体に悪いし、たまに飲むにしても、できるだけシラフで居たいな。

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