2019/07/29-08/04

某国際学会に参加するために一週間まるまるイタリアのフィレンツェにいた。
観光地なので、出会う出会う人みんな英語が話せて特に不自由はなかった。
ホテルは会場にも駅にも近い場所で、同じ大学から一緒に参加してる同期と同じ部屋をシェアした。
部屋も広いし、ダブルベッドが二つあったので男二人で一週間くらい泊っても快適だった。
ルームシェアをしたのは正解で、夜とかに専門分野について永遠と語り合ったりしてて楽しかった。
人に会うのが学会の醍醐味って言われたけど、まさにその通りだと思った。

フィレンツェの町は思ってたよりも道が汚くて、うーん…みたいな気持ちになった。
石畳で歩きづらいし、落書きだらけだし、変な客引きもいるし、街歩くだけでこんな神経使うのしんどいなって感じで萎えてた。
事前に調べてたから驚きはなかったけど、絵のコピーを道において踏ませて金を要求する人とか、いきなり腕をつかんでくるわけ分からんでかい人とか、日本じゃないんだなあって思った。
あと有名なヴェッキオ橋も見に行ったけど、川が泥~~~って感じの色で現実こんなもんかって感じ。
地質の差だろうなーって思うところはあって楽しかったけどね。

それでもフィレンツェは、目線より高い空間に関しては本当にきれいだった。
建物もヨーロッパって感じだし、宗教関係の建物は装飾がすごいし、何より彫刻がすごかった。
ウフィツィ美術館も行ってみたんだけど、石でこんな布みたいな質感出せるんだってまじまじ見てしまった。

食べ物も全体的においしくて、一週間いても全く飽きなかった。
ただ外食がどれも高いので観光客が搾り取られる街だなあって感じ。
パスタ、ピザ、ステーキ、リゾットと一通り食べたけど、今回食べた中ではピザが一番おいしかったと思う。
シンプルイズベストって感じのおいしさだった。

最終日は飛行機が夜の便で時間があったからピサに行った。
斜塔、ほんとに傾いてるなあって眺めてきた。
そんなことよりイタリアの電車、マジで難しい。
チケット買わなくてもホームに入れちゃうし、チケットにスタンプ押さないといけないし。
帰国してから研究室のイタリア人にちょっとむずいよあれって言ったら、for everybodyって返された。やっぱそう思ってるんだ。

路面電車も同じようなシステムで、定期的にスタッフがチケットを確認してるみたい。
最終日に運よくそのチケット確認に立ち会えて、地元の人が数人無賃乗車で降ろされてて恐ろしやって感じ。
外国人には難しすぎるよあのシステム。

肝心の学会も得るものが多かった。
まず会場がすごすぎて、750ドル取ってるだけありますわって感じ。
史跡が会場なのもすごいし、休憩スペースに軽食とかフルーツとか飲み物が無限に提供されててお金の力を感じた。
打ち上げみたいなイベントでは、野外なのにいきなりDJイベントみたいなのが始まって、偉い先生とかがみんな踊っててちょっと面白かった。

自分はポスター発表だったんだけど、ポスター会場の隅っこが割り当てられてたのでもみくちゃにされるとかは無かった。
発表してる分野も結構ニッチだったし、妥当な配置だと思う。
これといって刺激的なコメントをもらえたわけじゃないけど、海外で発表して外国人にinterestingとお世辞でも言ってもらえるとやる気が出る。
今後もがんばりましょう。

学会全体としては、国内学会に参加するのとあんまかわらんなという感じだった。
興味ある発表は面白いし、興味ない発表は眠くなる。
国際学会に期待をしすぎてた感じがあって、次はもうちょっと遊んでもいいくらいの気持ちで行こう。気負いすぎた。
一方で、全線で戦う日本人にたくさん会えたのはとても良かった。
ほかにも海外の人と思いがけず話して仲良くなるみたいなのもあったし、やっぱり人と会うのが醍醐味なんだと思う。

初海外で疲れたのか、連日の日差しにやられたのかわからないけど、最終日は日に焼けた個所におもいきり蕁麻疹が出てかなりつらかった。
今後海外に来る時は、蕁麻疹に塗れる薬を持って行こう。地獄すぎる。

帰りの飛行機は問題なく飛んで、予定通りに帰ってくることができた。
フィレンツェの空港、ほんとにスタッフが足りてなさ過ぎてすごかった。
100人以上のチェックインを二人でのんびり裁いてて、いつまでたっても自分の荷物が預けられなくてしんどかった。
夜のヨーロッパ、スタッフが普通に帰っちゃうのでこれからは昼の便にしようって思った。

全体的に学びが多い海外旅行だった。
これをご褒美に論文投稿を頑張る気持ちもよく分かったし、今後もちゃんと手を動かしてまじめに頑張りましょう。

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