文系がNAISTを受験した話

これは2017年入学の話なので、あまり当てにならないかもしれません。
入学してすぐに書いても良かったんだけど、しばらく内情を見てから書いた方がタメになることをかけるかなと思って先延ばしにしてました。
無事修了できたので、さっさと書くことにします。

二年間の記録とかはこっちの記事にまとめています。

文系とNAISTの二年間、勉強とか生活とか

学生寮についてはこっち。

NAISTの寮の間取りとか写真とか

私について

文系出身です。
学部は早稲田の教育学部で、言語学と英語教育をやってました。
思うところがあって情報系に進みたくなり、いろんな人の勧めを受けてNAISTを受験するに至りました。

私は私大文系なので、数学の知識が高校生の数2Bで終わってました。
国公立文系なんて文系じゃないでしょって思うくらい文系です。

入試について

NAISTの入試では数学、英語、小論文、面接で評価が行われます。
配点は公開されていて、小論文など書類50、英語30、数学30、面接90の200点満点です。
2020年以前の配点は非公開となっていますが、割合は大きく変わらないと思います。

配点からわかる通り、NAISTの入試は小論文と面接でほぼ決まります。
数学や英語が足を引っ張って不合格になることはあまりないような気がします。

学生寮は得点順に入れるため、寮に入りたいという人は英数も頑張るといいと思います。
あと、どうしても面接や小論文が苦手という人も、英数で満点を取ると心が落ち着くかもしれません。

 

英語

英語はTOEICの点数が提出できるので、これが一番お財布に優しい気がします。
600点くらいあれば足を引っ張ることはないと思います。
出来れば700くらいあると気持ちが楽なんじゃないでしょうか。
正確な数字を覚えていませんが、850点くらいあると英語の点数がカンストするはずです。
なので、無理に900とか取らなくても大丈夫です(2017時点)。

お恥ずかしい話、僕はスコア提出時点でTOEICが645点しかなかったのですが、どうにかなりました。
学生寮に入れた人の中では最低レベルの点数だったんじゃないかなと思います。
(早稲田の名誉のために弁明しておきますが、卒業時の平均点はもっと高いです。僕が怠惰な学生だっただけです。)

ちなみにTOEIC700点くらいから上にいけない人は、リスニング教材でディクテーションまですると点数が上がります。
例えば以下の問題集を普通にリスニング+問題をディクテーションすると、200点くらい上がります(体験談)。
いちばん使いやすかった参考書だけシェアします。

 

数学

大学一年生レベルの解析と線形代数が出題されます。
僕は学部の数学を知らないので、大学一年生レベルと言われても困ってしまうのですが、線形代数と微分積分の入門書みたいなやつを読めばいいと思います。
僕は学部三年の夏にNAIST受験を決心したので、一年間数学をちまちま勉強していました。

文系で全く数学ができなかったので、ありきたりですが以下の参考書をやるなどしてました。
アソシエイトリンクなので、嫌な人は書籍名でググってください。

僕は高校レベルの数学すら危なかったので、シグマベストの数学を一度読みました。
好みがわかれるところですが、チャート式でもいいと思います

キーポイント、いろいろなところで高く評価されている良書です。
シグマベストとか、チャート式を一度やっておけば読めると思います。

大学生の~は問題集です。ボロボロになるまでやりましたが、内容は覚えてないです。
でも、これをやってなかったら数学はゼロ点だった自信あります。

試験では微積と線形代数からそれぞれ一問ずつ(各小問二つ)出題されて、10分くらいで解いたものを教員に向かってホワイトボードで説明する方式です。
間違っていてもいいので、自分の考えた解き方をしっかりと話すようにしましょう。

答えが間違っていても面接官がやんわりヒントをくれるので、それをもとに色々頑張りましょう。
正しい答えを導くだけではなく、それをしっかりと説明する力を見られています。たぶん。

問題自体は正直言ってめっちゃ簡単です。
だから、本当に思考過程を人に伝える能力を見る試験なんだと思います。

 

小論文

小論文は配点が高めなので、ちゃんと書くといいと思います。
志望研究室によって求められる小論文の雰囲気は異なりますが、やりたい研究をはっきりさせたほうが印象はいいはずです。
たとえ関連研究の調査が甘くても、何をなぜやりたいのかをはっきりさせるといいと思います。
難しいと思いますが、修士の二年間、あるいは博士を含めた五年間で達成したい研究について書くことが望ましいです。
既存研究プラスアルファみたいなちまちました内容で書いても「じゃあ卒論でやったら?」って感じになるので、夢は大きく書くといいと思います。
今の自分ができることじゃなくて、自分にしかできないやりたいことについて書くといいかも。

志望研究室の先輩にメールを送り付けて、添削してくれって頼んでもいいと思います。
無視されるかもしれませんが、多くの人は読んでくれるんじゃないでしょうか。
見ず知らずの人に突然メールを送ってお願いするくらいの度胸も必要だと思います。

 

面接

配点を見ての通り、面接が最も重視されています。
大学院大学は内部進学をなぜかしなかった人たちの受け皿になるため、「なぜNAISTに来たいのか」が重要視されると思います。

これまでどんな研究・勉強をしてきたのか、それを踏まえて何をしたいのか、何の意味があるのか、それはNAISTじゃないとできないことなのか、奈良の山まで来てやる覚悟はあるのか、修了後のキャリアをどう考えているのか。

こうした内容についてちゃんと考えておくと、受け答えがスムーズになると思います。
もちろんやりたい研究についてしっかり調べておいて、それについての受け答えもできるようにするのは最低限です。

世界トップレベルの先生方と話せる楽しい空間だと思って、自分で話すネタを持ち込むくらいの気持ちで臨むといいと思います。

特に同じ分野で内部進学できるのに、あえてNAISTを選ぶ人(学部で画像をやっていて、NAISTでも画像をやりたい人など)は面接点が低くなりそうな気がします。
なぜ内部進学ではなくNAISTなのかを納得できるレベルまで説明できるようにしてみるといいかもしれません。

NAISTは多様な分野からの学生を受け入れているため、自分がおもしろ人間であることをアピールするのが一番いいと思います。
斬新な発想を持っていて、それを実行する能力があって、円滑にコミュニケーションを取れる人間なんだというアピールが得点につながるんじゃないでしょうか。
在学生を見ていると、そんな気がします。

具体的に面接で聞かれた内容について載せて欲しいとメッセージをいただいたので、覚えてる限りで記述します。

  • (直前に行われた数学の試験について)試験の手応えはどうだったか。
    どう感じたかを素直に応えればいいと思います。見栄張ってもどうせ点数でバレるので。
  • (提出した小論文について)引用している論文以外にサーベイした論文はあるか、研究が何の役に立つのか
    これは一般的な質問なので、真面目に小論文を書いてれば答えられるはずです。
    こういうサイトを参考に、回答を用意しておくといいと思います。
  • (私は文系なので)なぜ情報分野に進学することにしたのか、モチベーションは?
    理系でも、なぜ自分の研究室/分野での進学じゃ無いの?とは聞かれるはずなので、回答を用意したほうがいいです。
    上でも書きましたが、なぜNAISTのこの環境を志望してるのかをちゃんと考えると点数高くなりそうです。
    単に指導教員と反りが合わないからとか、環境を変えてみたいからってのは微妙な気がします、個人的に(それは研究室を変える理由であって、NAISTを志望する理由では無いため)。
  • 修士課程以降のキャリアについてどう考えているか
    これは質問されて詰まったのでよく覚えてます。全く考えてなかったので。
    僕はプレゼンとか面接が比較的得意なので、その時なんとなく思い描いてた未来像をそのまま話すことができました。
    面接が苦手な人は事前に用意しておくといいと思います。
    一回就職するつもりで、そのあと社会人博士としてアカデミアにまた戻ってきたいみたいなことを言った気がします。
    結局別の大学で進学しましたが。

NAISTは将来性を見てくれる学校です。
今の自分ではなく、未来の自分を考えられる学生が欲しいんだと思います。

もっと知りたい情報とか、指摘があればコメントやコンタクトフォームから送ってもらえると大変助かります。

文系がNAISTを受験した話」への4件のフィードバック

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